私の腸の中には(乳酸菌の)死体が眠っているのだ!
ふとコンビニで気になったのが、とある野菜ドリンクの表示。
『100億個の乳酸菌(殺菌済)入り』
とかなんとか。
…殺菌された乳酸菌って意味あんの?
ということで、検索する。
まず出てきたのは、「乳酸菌は死んでいても乳糖と乳酸が残っていて、それがGoodな効果をもたらす」、という話。
…素朴な疑問、かましていい?
それって牛乳じゃダメなの?
乳糖って牛乳にたくさん含まれているよね。人によってはおなかゴロゴロになる原因物質として。それじゃダメなの?
というか乳酸と乳糖が何故乳酸菌にとっていいのか、そこがまずわかんないんだけど。
あと乳酸菌の死体が乳酸菌にいい、というのも出てきた。ただどれも、具体的なデータを示した論文へのリンクがないので、本当に信じていいものやら。研究成果っていうのは、ちゃんと査読を受けた発表じゃないと信用度が低いからなあ。
一つだけ、ちゃんと論文へのリンクを示していたのが、国立栄養学研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報のページ。
結論としては、「生きている菌なら効果あんじゃね?」とのこと。
…駄目じゃん。
勿論今後の研究で、死んだ菌にも多くの効果があることが判明するかもしれないけど、少なくとも今の段階で、お腹にいいとか言える代物じゃないなあ。
こんな曖昧なネタを製品にしなきゃいけないほど、ネタに困っているのかなあ、健康食品業界…。
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