非常勤の憂鬱。
今日届いた物理学会誌にパラパラと目を通していたら、一つの記事に目が釘付けになった。
ポスドク問題の記事で、非常勤講師として生活費を稼ぐある一人の研究者の実情の報告記事である。
3つか4つの大学の非常勤講師を掛け持ちして、授業時間が週15コマ!それでも手取りは月30万程度、保険も無ければ来年雇用される保証も無い、そんな中でもなんとか研究時間を捻出して、物性研の無給研究員となり、研究を続ける。
痛すぎる。
泣ける。
だからといって、どうすればいいのかと言われるとわからない。
記事の著者は、「そんなに非常勤講師に頼るのはいいのか」と疑問を投げかけるが、大学としても金がない以上どうしようもないだろうし。
それでも、これは、酷い。
ぐぐったら、『大学非常勤講師の実態と声』というページが出てきた。
これを見ると、確かに週15コマは多い部類だが、異常に多いというわけではない。
中には週22コマ以上という人も1%程度いる。
そして、このページを読み進めていくうちに、ますます鬱になった。
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