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2008.05.28

志の低いトンデモ。

『パリティ』にあった大槻義彦センセーのコラムによると、リサ・ランドールがトンデモ業界でモテモテなんだそうな。

ランドールといえば、去年かそこらだったか、『ワープする宇宙』などという本で話題になり、NHKだのなんだので取り上げられたりした方。私も彼女の論文を読んだわけではないので確かなことは言えないが、確か彼女の主張は以下のようなもんだったと思う。超弦理論によると宇宙ってのは10次元で無いと困るのだけれど、実際の我々の宇宙は時間と空間合わせて4次元しかない。じゃあ残り6次元はどうなってるの、という疑問が当然起こるのだけれど、普通の超弦理論の説明ではそっちの6つは非常に『狭い』ので、そっち方向には行けない、ということになっている。で、ランドール博士の主張は、「別に狭くなくても、5次元の方向に行けないってことはあるんじゃね?で、実は5次元の方向にも広い世界があって、頑張ればそっちに行けるんじゃね?」ということであったと思う。

で、なんでこの説がトンデモさんを惹きつけているかというと、「その5次元こそ霊界である」ということらしい。

個人的には、このような話は好きではない。
間違っている間違っていない以前に、トンデモとして志が低いと思う。
ランドールの理論なんてここ2、3年の話ではないか。そんな流行物にホイホイと飛びつくなんて、志が低すぎる。こんなトンデモ理論ではやはり残り二、三年で消えてしまう可能性が高いではないか。

どうせなら、数十年研究されている正統派超弦理論を用いてトンデモを展開していただきたい
例えば『超弦理論で出てくる10の次元は仏教で言うところの十界(仏界、菩薩界、縁覚界、声聞界、天界、人界、地獄界、修羅界、餓鬼界、畜生界)に対応するのです!』とか。
霊的レベルが高くなるとこの十の世界を見えるようになるのです、とか。
更に心の小宇宙(コスモ)を燃やした乙女座のシャカの必殺技『六道輪廻』を使うと、これらの世界を行き来できるようになるんだとか。

…ええ、『聖闘士星矢』ネタですとも!大丈夫、超弦理論よりもメジャーなので一般受けするはずです!

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Comments

> 超弦理論で出てくる10の次元は仏教で言うところの十界(以下略

これをやると、どっかの仏教系宗教団体が調子に乗りそうですね。

Posted by: | 2008.05.29 07:16 AM

いやいやいやどんな理由であれ素粒子物理学に興味がある方がいるということが重要なのです!
LHCでぜひ霊界を開いていただきたい。

そしてライラみたいにぜひ小説を書いていただいて日本の加速器研究にも貢献していただけると嬉しいと思います。
トンデモさんの中にお金持ちいないかなー。

Posted by: tae | 2008.05.29 10:52 AM

>これをやると、どっかの仏教系宗教団体が調子に乗りそうですね。

まあ、5次元で調子に乗っている連中が減るので、差し引き0ではありますまいか。

>taeさま
>LHCでぜひ霊界を開いていただきたい。

そしてKEKでは、「Spring-8で死んだお爺ちゃんにあわせてあげる」という副業が始まり、恐山あたりから営業妨害で訴えられるという…。

Posted by: いちのみや | 2008.05.30 07:54 PM

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